株式会社 高桑製作所

TAKAKUWA Industrial Products

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技術解説

ヘラシボリとは

主に回転する円切断した金属板をヘラ(またはヘラ棒)と呼ばれる加圧体で同心円形状の型に沿わせて成形する加工です。「回転塑性加工」「スピニング加工」とも呼ばれます。
※表記は一般的に便宜上「へら絞り」としているようですが、もともとは「鉸」表記を使用していたところが多いようです。
 弊社ではわかりやすく「ヘラシボリ」または本来の「へら鉸り」と表記しています。

ヘラシボリ工程図
  1. ① 素材の金属板を円切断します。
  2. ② ヘラシボリ加工機械に型を取り付け①の金属板を挟んで取り付けます。
  3. ③ 回転させヘラ棒で素材が型にピタリと付くように加圧します。
    これがヘラシボリです。
  4. ④ 既にヘラシボリした③を逆向きに折り返して更に複雑形状にヘラシボリすることもできます。

ここまでは一般的な ヘラシボリ加工です。

一枚鉸(ひとひらしぼり)とは

一枚鉸(ひとひらしぼり)の「鉸(しぼり)」とはヘラシボリのことです。
以前は溶接加工などで一体化させていたものを 文字通り一枚の板からヘラシボリする技術のことです。
弊社の特許技術で 説明図④で加工したような折り返した形状物をヘリに向かって縮径(径を小さく)する加工です。
従来技術では一体加工できない形状も一枚鉸(ひとひらしぼり)で可能になりました。
縮径が緩やかな「小さい縮径加工」であれば 「割り型ヘラシボリ加工」「空洞ヘラシボリ加工」で可能になりますが、製品に「型痕」が付いたり精度が落ちたりして美しい仕上がりになりません。一枚鉸(ひとひらしぼり)により「大きな縮径加工」「無型痕」「高精度」という課題を同時にクリアしました。
更にほとんどのケースでは型・加工をより低コストに抑えることができます。※割り型比
「金属板一体加工の可能性を広げた技術」との評価を頂いています。
一枚鉸(ひとひらしぼり)を先ほどの続きで説明しましょう。

一枚鉸(ひとひらしぼり)工程図
  1. ⑤ ④の品物の径より小さい型を押し当て 空洞を保ちながらヘリを型に押し付けるように鉸ります。
    型を小さくしながら鉸ります。
  2. ⑥ 目的の形状まで鉸り、ヘリを切削して整えます
  3. ⑦ 一枚鉸(ひとひらしぼり)の完成です
  • 一枚鉸(ひとひらしぼり)写真1
  • 一枚鉸(ひとひらしぼり)写真2
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